老犬に必要な食事量の計算方法を紹介!年齢別の必要カロリーや最適なごはんを与えるための3つのポイントも解説

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いぬどし
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「飼い犬の食べる量が徐々に減ってきた。」

「ずっと同じ量のドッグフードを与えていていいのか不安。」

人間と同じで、犬も歳をとるにつれて食生活を変えていく必要があります。元気に動き回っていたあの頃と同じ量の食事を与えてしまうと、からだにトラブルが生じる可能性もあります。「老犬」の明確な定義はありませんが、目安として7才になったらフードを変えてあげるのがよいでしょう。

ここでは、老犬の必要カロリーの計算方法や犬が歳をとるにつれて生じうるからだの変化、その変化に対応した適切な食事について紹介していきます。

 

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目次

老犬になったときに生じる4つのからだの変化

飼い犬が歳をとるにつれて、からだに生じてくる変化には以下のものが挙げられます。

・消化率の低下

・代謝率の低下

・運動量の低下

・筋肉量の低下

 

各項目について、老犬にどのような変化が起こるのかひとつずつ確認していきましょう。

 

老犬のからだの変化1:消化率の低下

老犬になると唾液の分泌量とともに腸の働きが低下し、若い頃より消化率が悪くなります。若い頃と同じ食事を与えていると、消化不良を起こしてしまい、結果的に下痢気味になる可能性も高まるので注意が必要です。

 

老犬のからだの変化2:代謝率の低下

代謝率とは、摂取した栄養素をどれくらいの割合で利用できているかという指標です。ダイエットでも話題になるワードなのでピンと来る方も多いと思いますが、いわゆる「基礎代謝が良い・悪い」の指標と考えるとわかりやすいでしょう。

 

老化に伴って代謝率は低下、つまり基礎代謝が悪いからだに変化していきます。人間で「中年太り」いう言葉がありますが、犬も同じように歳をとるにつれて肥満になりやすくなります。

 

老犬のからだの変化3:運動量の低下

年齢を重ねていくにつれて、散歩したがらなくなったり、遊ばずに寝ていることが多くなったりしている犬も多いのではないでしょうか。その原因として、老犬になると発症することが多い、関節炎や心臓病などの可能性も挙げられます。また、病気ではなかったとしても、老犬になるにつれ運動量は自然と低下していき、消費するカロリーも自ずと減っていきます。

 

老犬のからだの変化4:筋肉量の低下

老化に伴い自然と筋肉は衰えていき、筋肉量も減ってしまいます。筋肉量は基礎代謝に深く関わっているので、筋肉量が低下すると基礎代謝の低下に直結してしまいます。さらには筋肉が減るとからだが思うように動かないこともあり、運動量が低下してしまうため、より肥満になりやすくなります。

 

老犬に求められる食事の3つの条件

空腹な犬のイラスト

老犬になると、ここまでご紹介してきたようなからだの変化が起こります。これらのことを踏まえて、老犬に適した食事の条件は以下の3つに絞られます。

 

・必要なカロリーは減っていく

・低脂肪・高たんぱくのごはん

・消化のいいごはん

 

それぞれの項目を具体的に確認していきましょう。

 

老犬に求められる食事の条件1:老犬は必要カロリーが減る!

老犬のごはんを考える上で最も重要なのが、必要となるカロリーが減るということです。

 

1日の必要エネルギー量が若い時期に比べて20%程低下すると言われています。運動量の低下や、基礎代謝の低下により、若い頃と同じごはんの量ではカロリーオーバーとなり肥満になりやすくなります。老犬には低カロリーに調整されたごはんを与える必要があります。

 

老犬に求められる食事の条件2:低脂肪・高たんぱくのごはん

人間が年をとると揚げ物などが苦手になる方が増えるのと同じで、犬も高カロリーなフードを食べると消化不良を起こすことがあります。そうならないためにも、低脂肪なフードを選んであげましょう。老犬向けのごはんはカロリーを抑え、消化にも負担をかけない低脂肪なものが求められます。

 

一方、たんぱく質は老化に伴う筋肉量の低下を遅らせるために、できるだけ多く摂取させることが望ましいです。ただし、腎臓病を発症している場合など、たんぱく質制限食が推奨される場合もあるので、その点は要注意です。持病がある場合は、まず獣医師に相談してみましょう。

 

老犬に求められる食事の条件3:消化の良いごはん

ここまで説明してきたように、犬も老化に伴って消化機能が低下していきます。質の良い原料から作られ、消化に負担をかけないフードが求められます。また、からだの不調を起こさないために栄養バランスが調整された食事だとなおよいでしょう。

 

とはいえ、どんな食事が消化に良いのかわからないという方は、まず飼い犬の毎日のうんちの量を観察してみましょう。消化に良いごはんは無駄なものが含まれていないので、必然的にうんちの量が減ります。排泄されるうんちの量によって、食べたものが消化にいいものか悪いものかを簡単に見極めることができます。

 

以下の記事では、老犬に与えたい食事について紹介しています。老犬が取るべき栄養素や食事を摂りたがらない理由も解説しているので、ぜひご覧ください↓↓

老犬に消化の良い食べ物とは?取りたい栄養素まで解説!

 

犬の年齢別必要カロリーを紹介

次に、犬の年齢別に1日の必要カロリーを紹介します。

 

  • 生後4ヶ月まで
  • 生後4ヶ月~1年
  • 1歳~7歳
  • 7歳以上

 

それぞれの食事量についても紹介するので、参考にしてください。

 

【生後4ヶ月まで】子犬の必要カロリー

以下は、生後4ヶ月までの子犬に適切な1日の必要カロリーの一覧です。

 

体重 1日あたりの必要カロリー 1日あたりの食事量(ドッグフード)
体重3kg 480kcal 144g
体重5kg 660kcal 198g
体重8kg 930kcal 279g
体重10kg 1110kcal 333g
体重15kg 1560kcal 468g
体重20kg 2010kcal 604g
体重25kg以上 2460kcal~ 739g

【生後4ヶ月~1年】子犬の必要カロリー(去勢・避妊済み)

以下は、生後4ヶ月~1年までの子犬に適切な1日の必要カロリーの一覧です。

 

体重 1日あたりの必要カロリー 1日あたりの食事量(ドッグフード)
体重3kg 320kcal 96g
体重5kg 440kcal 132g
体重8kg 620kcal 186g
体重10kg 740kcal 222g
体重15kg 1040kcal 312g
体重20kg 1340kcal 402g
体重25kg以上 1640kcal 492g

【1歳~7歳】成犬の食事量・必要カロリー

以下は、1歳~7歳までの成犬に適切な1日の必要カロリーの一覧です。

 

体重 1日あたりの必要カロリー 1日あたりの食事量(ドッグフード)
体重3kg 256kcal 76g
体重5kg 352kcal 105g
体重8kg 496kcal 148g
体重10kg 592kcal 177g
体重15kg 832kcal 250g
体重20kg 1072kcal 322g
体重25kg以上 1312kcal~ 394g~

【7歳以上】老犬の食事量・必要カロリー

以下は、7歳以上の老犬に適切な1日の必要カロリーの一覧です。

 

体重 1日あたりの必要カロリー 1日あたりの食事量(ドッグフード)
体重3kg 160kcal 48g
体重5kg 220kcal 65g
体重8kg 310kcal 98g
体重10kg 370kcal 111g
体重15kg 520kcal 156g
体重20kg 600kcal 180g
体重25kg以上 1312kcal 394

子犬・成犬・老犬の食事量(必要カロリー)の計算式

犬の、1日に必要カロリーは以下の計算式で求めることが可能です。

 

(適正体重×30+70)×指数=摂取カロリー

 

なお、「指数」に入る数字は犬の年齢によって変動し、それぞれ以下の通りです。

 

生後4ヶ月まで 3.0
生後4ヶ月~1歳 2.0
1歳~7歳 去勢・避妊済み:1.6

去勢・避妊なし:1.8

7歳以上 去勢・避妊済み:1.2

去勢・避妊なし:1.4

 

また、犬種だけでなく個体によっても変わり、1歳~2歳の時の体重が適正体重と言われています。

例えば、20kgの老犬(去勢・避妊済み)の場合は804kcalです。必要カロリーによって食事量(ドッグフードのグラム数)も変動するので、気を付けましょう。

 

老犬の食べる量が減ってしまった場合

必要なカロリーの食事を用意しているのに、飼い犬が毎回ドッグフードを残してしまうと少し心配になってしまいますよね。そんな時に、ちょっとした工夫で老犬でも食べやすくなる方法があります。老犬の食が細くなってきたと感じたら、以下の3点を試してみてください。

 

・温める

・水分量を増やす

・脂肪を増やす

 

老犬の食べる量が減ったときの対処法1:温める

フードを温めることによって、より香りが強くなって嗅覚が刺激されるため、食欲増進に繋がることがあります。火傷しない程度に、少し温めてあげるといいでしょう。また、開封直後の缶詰やドライフードなど、新鮮なフードには食欲を増す効果があるようです。

 

老犬の食べる量が減ったときの対処法2:水分量を増やす

喉の渇きに鈍感になっている老犬や寝たきりの犬には、ドライフードより水分を含んだ缶詰やパウチタイプのフードのほうが好ましいでしょう。脱水症状を防ぐための水分補給もできて一石二鳥です。また、ドライフードに缶詰の汁をかけたり、ささみなどの肉の茹で汁をかけてあげるだけでも食べやすさが格段にアップします。ぬるま湯でふやかしてあげるのも、効果的でしょう。

 

ドライフードを缶詰と同じ水分量にする場合は、ドライフード1に対して水2.5の割合で混ぜるといいでしょう。食事に含まれる水分は、飲み込んだ食べ物をスムーズに胃に運んでくれる役割を果たします。

 

最近では、市販のものでも牛骨を煮込んだスープや、ヤギミルクなど、お湯で溶かして飲めるタイプも販売されています。そのようなものを利用してみるのも、水分が摂れて消化もしやすくなるのでおすすめです。

 

老犬の食べる量が減ったときの対処法3:脂肪を増やす

缶詰やパウチタイプのフードは、ドライフードに比べて脂肪分を多く含んでおり、食欲を増進させる効果は絶大です。しかし、脂肪の摂取量が多くなると老犬が下痢を起こす可能性もあります。胃や腸の機能が低下している犬などは注意が必要です。

 

以下の記事では、老犬がごはんを食べない理由について詳しく解説しています。効果的な食べさせ方を、食べない原因別に分けて紹介しているので、ぜひご覧ください↓↓

老犬がご飯を食べない原因は?食べさせ方のポイントも徹底解説!

 

愛する飼い犬に最適なごはんを与えるために

犬の家族のイラスト

老犬になっても若い頃と同じ食事をしていては、肥満になる可能性がかなり高くなるでしょう。肥満を防ぐためには、愛犬にちょうどいいごはんの量を把握しておく必要があります。

 

ごはんの量はそれぞれの犬の生活環境や性格、体格などによって個体差があります。愛犬が快適に暮らせるように、以下の項目をチェックしながらベストな食事の量を探してみましょう。

 

重要な指標は体重

私たちがいつも使う体重計で構わないので、愛犬の体重を最低でも週に1回は測ってあげましょう。

 

ごはんを与える際に、商品パッケージの表示を参考に量を決める方も多いと思いますが、パッケージに示されている量はあくまで目安です。必要なカロリーは個体差が大きいので、表示通りの量をあげても太ったり痩せたりしてしまう可能性があります。パッケージ表示の量は参考程度だと認識し、体重の増減を指標とするのがおすすめです。

 

必要なカロリー量の計算方法

老犬の必要カロリー量は、若い頃の必要カロリー量の7~8割が目安となります。老犬用のごはんに切り替える際には、カロリー計算をした上で量を決めてあげられるといいでしょう。ただし、この計算で出される必要カロリー量もあくまで目安ですので、体重をしっかりチェックして、その都度ごはんの量を調節してあげることが大切です。

 

ごはんの量に迷ったら動物病院に相談

ごはんの量の目安の付け方は、今まで理想的な体型を維持していることが前提となります。肥満であったり、逆にやせ過ぎていたりする場合には、目安とすることができません。

 

もし愛犬が理想体型でなかったり、そもそも理想体型なのかどうかがわからなかったりする場合には、動物病院でプロに相談しましょう。体型判定から必要カロリー量の計算まで行ってくれます。

 

老犬の必要カロリーに関するよくある質問

最後に、老犬の必要カロリーについてよくある質問を2つ紹介します。

 

  • 老犬がカロリー不足になってしまったらどうなりますか?
  • 寝たきりの老犬に必要なカロリー数はどれくらいですか?

 

それぞれの質問に回答します。

 

老犬がカロリー不足になってしまったらどうなりますか?

老犬がカロリー不足になると、皮膚がカサカサになったり毛がパサついたりすることがあります。老犬は、子犬や成犬に比べて必要カロリーが少なくなりますが、低カロリーを意識しすぎるとかえって健康を損なうため、注意が必要です。

 

寝たきりの老犬に必要なカロリー(DER)はどれくらいですか?

寝たきりの老犬に必要なカロリーは、安静時に必要なカロリー(RER)を計算し、1日に必要なカロリーを計算することで求められます。まず、RERは以下の計算式で求めることが可能です。

 

(適正体重√0.75)×70=RER

 

RERは、ルートの計算が難しいため、電卓を使うことをおすすめします。

次に、1日に必要なカロリー(DER)の計算式は以下の通りです。

 

指数×RER=DER(安静状態の犬に必要なカロリー)

※指数は、老犬の場合1.2(去勢・避妊なしの場合は1.4)となります

 

具体的な計算手順は以下の通りです。

 

  1. 適正体重を3回かける
  2. 電卓の√(ルート)ボタンを2回押す
  3. 70をかけてRERを求める
  4. 最後に、求められたRERに1.2(1.4)をかける

 

求められたDERが、寝たきりの老犬に必要なカロリーです。

 

まとめ:愛犬に必要なカロリーを把握しておこう

ここまで、目安となるご飯の量などをご紹介してきましたが、これはあくまで目安の数値です。体格や犬種、性別、年齢によって固体差があるため、飼い犬の適正なご飯の量を把握してあげることが重要です。もし、自分で判断が付けられない場合は、動物病院で獣医師に相談するのも手でしょう。

また、食欲が急激に落ちてしまった老犬には、簡単なアプローチで食欲を増進させられる方法もあります。なかなかすぐには動物病院に行けない場合は、それらの方法を試してみてください。

 

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また、以下の記事では老犬の食事回数や内容について詳しく解説しています。老犬の食事で特に気を付けたいポイントも紹介しているので、ぜひご覧ください↓↓

【老犬の食事】回数や食事量について計算目安も含め解説!