ご飯を食べない老犬の栄養補給におすすめの食品は?対処法も解説!

その
writer

「最近ご飯を食べない日が増えてきたから、少量でも栄養が摂れる食品を食べさせたい」

老犬と暮らしている飼い主さんは、こんな悩みを抱えていませんか?また、老犬がご飯を食べない時の具体的な対処法について知りたい方も多いことでしょう。

 

そこでこの記事では、以下のことについて解説します。

・ご飯を食べない老犬に与える食事の3つのポイント

・栄養補給におすすめの食品5選

・老犬がご飯を食べられない5つの原因と対処法

 

老犬がご飯を食べなくて悩んでいる飼い主さんは、ぜひ最後までご覧ください。

 

ご飯を食べない老犬に与える食事の3つのポイント

栄養補給におすすめの食品を選ぶためには、“ご飯を食べない老犬に必要な食事とは何か”を知る必要があります。そこでこの章では、ご飯を食べない老犬に与える食事の3つのポイントについて解説します。

 

1.  ステージ

1つ目のポイントは、愛犬のステージを考えることです。このステージは、老犬の老化レベルによって次の3つに分けられます。

・まだまだ元気な時期(初期)

・老化のサインが現われはじめる時期(中期)

・自力でできることが少なくなり、介護が必要な時期(後期)

 

一般的に小型犬であれば7歳、大型犬であれば5歳ごろからシニア期と呼ばれます。しかし、初期では見た目で分かる変化が少なく、この年齢で愛犬の老いを感じる飼い主さんは少ないでしょう。そんな初期や中期に老犬がご飯を食べないからという理由で、食べない理由を特定せず、愛犬の好きなものばかりを与えてしまっては、逆に愛犬の健康を損ねてしまいます。

 

愛犬が今どのステージにいるのかを把握したうえで、ご飯を“食べない”のか“食べられない”のか、しっかり判別しなければなりません。それから“食べない”のであれば後半に紹介する対処法をまずは実践してみてください。そして“食べられない”場合は、次の章の栄養補給におすすめの食品を試すことをおすすめします。

 

2.  水分

2つ目のポイントは、水分も一緒に摂取できるかどうかです。シニア犬になると飲水量が減りやすくなるのに加えて、ご飯を食べなければ食事から水分を摂取することもできません。

まったく水をとらなければ、1~3日ほどで亡くなる可能性もあります。そのため、ご飯を食べない老犬に与える食事としては、水分補給も同時にできる食品がベストなのです。

 

3.  高カロリー

3つ目のポイントは、高カロリーです。老犬になると食が細くなりやすく、日によって食べむらも出てくるでしょう。

特にシニア後期の体重が減ってきた老犬は、食べられるときに栄養を補給しておく必要があります。よって、栄養バランスよりも、少量でもエネルギーになる高カロリーの食品が良いのです。

 

人間の食べ物は糖質や脂質が多く、犬に食べさせるのは良くないとされていますが、甘くてカロリーの高いものを好む犬が多いのも事実。犬に危険なものが入っている食品や長期間与えることはおすすめしませんが、とにかく何かを食べさせたいときや亡くなる前においしいものを食べさせたいときは、カステラやケーキなど人用のスイーツを与えても良いでしょう。

 

ご飯を食べない老犬の栄養補給におすすめの食品5選

ご飯を食べない老犬に与える食事を考える際は、上記の3つのポイントをおさえた食品を選ぶと良いことが分かったかと思います。

そのうえで、いよいよご飯を食べない老犬の栄養補給におすすめの食品を5つ紹介します。

・シニア用ウェットフード

・焼いた肉

・赤ちゃんの離乳食

・甘酒

・プリン・ゼリー・ヨーグルトなどのスイーツ

 

1. シニア用ウェットフード

まずは、シニア用のウェットフード。ウェットフードは、今までドライフードを食べてきた犬におすすめです。

ウェットフードのメリットは次のとおりです。

・食べやすく、消化しやすい

・ドライフードに比べて、水分量が多い

・老犬に必要な栄養とカロリーを摂取できる

 

普段食べているドライフードにトッピングするだけでも、フードを食べてくれるようになるかもしれません。また、流動食にしやすいというのもメリットです。

ウェットフードのデメリットとしては、日持ちしないことです。老犬の場合は、1回に食べられる量が少ないため、ウェットフードが余ってしまうことがあると思います。できるだけ早く消費するのはもちろんですが、保存方法には注意してください。

 

2. 焼いた肉

次におすすめしたいのは、焼いた肉です。食べやすいように小さく切るのは忘れずに。

焼いた肉のメリットは次のとおりです。

・良質なタンパク質を摂取できる

・胃腸に負担がかからない

・焼くことで匂いが強くなり、食欲アップの効果が期待できる

 

デメリットは調理に時間がかかることですが、人のご飯の準備のついでに肉を焼き、味付けの前に取り分けておくと、それほど手間はかかりません。野菜が好きな犬であれば、肉と一緒に調理して与えると食べてくれるかもしれませんよ。

 

3. 人の赤ちゃんの離乳食

赤ちゃんが離乳食を食べているご家庭の場合は、老犬に与えるのもおすすめです。赤ちゃんの離乳食は、次のようなメリットがあります。

・野菜や肉などさまざまな栄養を摂れる

・塩分や添加物が少ないため安心

・ペースト状になっているから食べやすい

 

ただし、タマネギやブドウなどの犬が食べてはいけない食材が入った離乳食は、絶対に与えてはいけません。

 

4. 甘酒

「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒は、犬にとっても良い効果を示します。甘酒のメリットは、次のとおりです。

・豊富に含まれるブドウ糖によって食欲アップが期待できる

・豊富なビタミンやアミノ酸を摂取できる

・お腹の調子を整える

 

このように老犬の栄養補給に優れた食品ですが、以下の3つの注意点をしっかり守る必要があります。

・酒粕ではなく米麹から作られているものを選ぶ

・砂糖を添加していないものを選ぶ

・持病がある場合は、与える前に獣医師に相談

 

犬用の甘酒も販売されていますが、自宅でも簡単に作れるので試してみてください。

 

5. プリン・ゼリー・ヨーグルトなどのスイーツ

最後は、プリン・ゼリー・ヨーグルトなどのスイーツです。皆さんも体調が悪いときは、甘くて食べやすいこれらのスイーツを食べたくなるのではないでしょうか?

プリン・ゼリー・ヨーグルトそれぞれのメリットは、次のとおりです。

・プリン:完全栄養食と呼ばれる卵が主原料

・ゼリー:ビタミンCや食物繊維を摂取できる

・ヨーグルト:整腸作用や食欲増進

 

ただし、卵アレルギーや乳糖不耐症の犬には与えないでください。人用の商品でも食べられますが、犬用のスイーツであればより安心です。

 

老犬がご飯を食べない5つの原因と対処法

上記では、ご飯を食べない老犬におすすめの食品を紹介しましたが、そもそもどうして老犬はご飯を食べなくなるのでしょうか?

この章では、老犬がご飯を食べない5つの原因とその対処法について解説します。

 

1. 消化・吸収能力の低下   

年をとると、食べ物を消化して栄養を吸収する能力が衰えます。そのため、老犬に与える食事は消化しやすく、効率よく栄養を吸収できるように工夫する必要があるのです。

具体的には、フードをペースト状にしたり、食事回数を増やして1回に与える量を減らしたりすることをおすすめします。肥満予防のため、食事回数を増やす場合は1日の摂取量は変えないようにしてください。

ただし、シニア後期の老犬では1日の摂取量は気にせず、その日に食べられるだけ与える方が良いでしょう。

 

2. 筋力の低下

人間同様に、犬も年とともに筋力が低下します。筋力が低下すると、食事の姿勢を維持しておくのが難しくなるために、ご飯を食べなくなる犬もいるのです。

この場合は、次のような対処法が考えられます。

・台を使って、食器の高さを上げる

・滑り止めのマットを敷く

・クッションやタオルで体を保定する

 

簡単にできるので、実践してみてください。

 

3. 食欲の低下

食欲がないから、ご飯を食べなくなるケースもあります。食欲の低下は、主に次の3つによって引き起こされます。

・エネルギーの発散不足

・食への興味が薄れた

・感覚器の低下

 

老犬になって寝る時間が長くなることで、お腹が減らない場合は適度に運動させましょう。寝たきりの犬には、日光浴やマッサージなどで刺激を与えると良いですよ。

食べたい意欲がわかない場合は、楽しんで食べてもらうことが大切です。知育トイや手に隠したフードを探す遊びを取り入れると良いでしょう。

また、老化によって視力や嗅覚も衰えます。そんな時は、フードを温めたり匂いの強いものをトッピングしたりしてみてください。

 

4. 好みでない

老犬は、食の好みが変わることがあります。また、日によって食べたいものが変わることもあるでしょう。このときの対処法として、複数のフードをストックしておくことをおすすめします。そうすれば、犬自身が日によって食べるものを選ぶことが可能です。

 

また、「ご飯を食べなければもっとおいしいものがもらえる」と学習している場合もあります。この場合は1度出したフード以外は与えないことが1番ですが、数日ご飯を食べずに心配な方はフードを変えるのもおすすめです。

 

5. 病気

最も注意すべきは、病気のためにご飯を食べない状況です。病気の場合は、以下のような体の異変も見られるので、愛犬の様子を良く観察するようにしてください。

・下痢

・多飲多尿

・口が臭い

・元気がない

・呼吸が荒い

 

病気の治療を行えば、ご飯を食べてくれるようになるケースもあります。早期発見・早期治療を心がけましょう。

 

栄養補給のために点滴をするメリットとデメリット

上記で紹介した対処法を実践しても、ご飯を食べてくれないときもあります。そんなときの最終手段として、獣医師から点滴を勧められるかもしれません。

しかし、「点滴をしてまで延命させるべきなのか」悩んでいる飼い主さんもいるのではないでしょうか。

この章では、栄養補給のために点滴をするメリットとデメリットについて解説します。

 

点滴をするメリット

点滴をするメリットは、以下のとおりです。

・口からご飯を食べられない犬でも利用できる

・同時に水分補給もできる

・同時に薬剤も投与できる

 

このようなメリットがありますが、点滴だけでは十分な栄養を摂取できません。点滴の主な目的は、栄養補給ではなく水分補給です。そのため、点滴によって体調が回復した後、口から栄養を摂取させることが大切です。

 

点滴をするデメリット

点滴をおこなう最大のデメリットは、老犬のストレスになることです。点滴をしている時間は動けませんし、そもそも病院に行くのが嫌いな老犬にとっては相当な苦痛になるでしょう。

特に、最期が近い老犬の飼い主さんが「愛犬にストレスを与えないために、病院には連れて行かない」というのも1つの考え方です。

 

まとめ:ご飯を食べない老犬の栄養補給には3つのポイントを抑えた食品がおすすめ

この記事では、ご飯を食べない老犬に与える食事のポイントを紹介した上で、栄養補給におすすめの食品やご飯を食べない原因と対処法について解説しました。

ご飯を食べない老犬に与える食事のポイントは、以下の3つです。

・ステージ

・水分

・高カロリー

 

これをふまえたうえで、老犬の栄養補給におすすめの食品は以下の5つです。

・シニア用ウェットフード

・焼いた肉

・赤ちゃんの離乳食

・甘酒

・プリン・ゼリー・ヨーグルトなどのスイーツ

 

愛犬がご飯を食べなくて悩んでいる飼い主さんは、ぜひこの記事で紹介した食品や方法を試してみてください。