今でも怖い病気、狂犬病について解説

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ラビット
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現在の日本国内では昭和31年を最後に発生がない狂犬病。


動物では昭和32年を最後に発生がなく、日本は狂犬病の無い国となっています。

(1970年・2006年・2020年に、ネパールやフィリピンで犬に噛まれ、帰国後に狂犬病を発症して亡くなる事案がありました。このような狂犬病の輸入感染事例は、国内でも発生しています)

ただ1950年以前の日本国内では、多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染して死亡していました。

狂犬病は、今でも日本周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの一部の国々を除いて、全世界に分布しています。

 

狂犬病は犬以外の動物も感染するって知ってますか?


狂犬病は犬だけではなく、猫などすべての哺乳類に感染することが知られており、もちろんヒトも例外ではありません。

狂犬病の症状は、発熱や頭痛などの初期の症状から始まり、興奮や幻覚などの特異的な症状に発展し、最終的には、全身の麻痺や痙攣、不整脈などが起き、全身の臓器に障害が起こり、死に至ると言われています。

動物も人間でも、発症するとほぼ100%死亡します。(ただし人間の場合、感染後(感染動物に咬まれた後)に、ワクチンを連続して接種することにより発症を防き治ることもあります。)

 

とても大事な飼い犬の予防接種


ワンちゃんを飼うにあたっては、狂犬病の予防注射が必ず必要です。

日本では狂犬病予防法に基づき、91日齢以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日以内にい町村に犬の登録をし、鑑札の交付を受けるとともに、狂犬病の予防注射を犬に受けさせ、注射済票の交付を受けなければなりません。

また、交付された鑑札と注射済票は必ず犬につけなければなりません。

 

日本国内には狂犬病の発生はありませんが、近隣諸国では狂犬病がまん延しており、日本への本病の侵入リスクは皆無ではありません。

犬を飼われている方は、社会に対する責務として、犬の登録と年1回の狂犬病の予防注射を必ず行ってください。
引用:厚生労働省 狂犬病に関するQ&Aについて 「Q20犬を飼うにあたって何をしないといけないでしょうか」

 

狂犬病ワクチンの種類や副作用、免除される場合の条件等についてはこちらの記事を参照ください↓↓

老犬も狂犬病ワクチンが必要?種類や免除、副作用も解説!

 

こちらの老犬ナビでは、動物病院の情報もありますので是非ご活用ください。

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挿絵:秋