ペット保険はいらない?必要ない人と入るべき人を徹底解説!

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いぬどし
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 「ペット保険って入っておいた方がいいの?」

「ペット保険って無駄が多いって聞いたけど…」

など、ペット保険について悩んでいる飼い主さんも多くいるはずです。ここでは、ペット保険に入った方がいい人、入らなくても大丈夫な人について解説していきます。

 

ペット保険とは?

ペット保険とは、飼い犬が病気やケガで動物病院で診てもらった際にかかる治療費の一部を負担してくれるモノです。ペットには人間のような健康保険の精度がないので、基本的に診療費の全額を飼い主さんが負担しなければなりません。

ここでは、ペット保険の特徴を解説していきます。

 

ペット保険の特徴①:貯蓄性がない

人間の医療保険には、保険料が返ってこない「掛け捨て」だけでなく、解約時にこれまで積み立ててきた保険料の一部が帰ってくる「貯蓄型」など、様々な種類があります。しかし、ペット保険には貯蓄機能は基本的にありません。掛け捨ての保険のみです。

 

保険会社から治療費の一部を負担してもらえますが、全額をカバーできるわけではないので注意が必要です。

 

ペット保険の特徴②:補償内容

ペット保険で保証してもらえる主な内容は下記の通りです。

 

・入院代

・手術代

・通院費用

 

もちろん、人間の医療保険のように、保険会社ごとに用意された特約を追加することもできます。保険会社によっては、上記3点以外にも他人にけがを負わせたときや、他人の物を壊してしまった時の損害賠償責任を補償対象としているところもあります。

私たちと同じように、ワンちゃんにも病気やケガのリスクがつきものです。特に、皮膚炎、膀胱炎、胃腸炎などは、多くの犬が経験する病気ともいえます。また、ペットの誤飲、骨折、脱臼などの事故も珍しくありません。そのため、ペットの診療費は高額になりがちです。

 

東京都福祉保健局の「東京都における犬および猫の飼育実態調査の概要(平成29年度)」によると、ペットにかかる年間の医療費は、およそ30,000円~60,000円程度と回答した飼い主さんが3割異常との結果が出ています。

 

ペット保険の特徴③:対象にならないもの

 人間の医療保険同様に、病気やケガ以外の治療は、仮に動物病院にかかったとしても費用は負担してもらえません。

Ex)去勢・避妊手術費用、健康診断、ワクチン接種など

 

ペット保険の現状

日本におけるペットの飼育数と、ペット保険の加入率

飼育環境の改善や動物医療の発達によって、ペット保険の需要は拡大しています。それでも、日本での加入率は約16%です。ペット保険という制度を初めて普及させたスウェーデンでは、現在の加入率は63%と言われているので、日本はペット保険の認知度がまだまだ低いといえます。

 

ペット保険が必要ないと言われる理由・デメリット

ペット保険は掛け捨てなので、無駄が多いとの意見が多く聞かれます。実際に、ペット保険が必要ないと言われる理由を、ここでは解説していきます。

 

いらないと言われる理由①:全額補償されない

先程説明したように、治療費の一部を負担してくれるサービスなので全額補償はしてくれません。また、避妊や予防接種、健康診断、歯の治療などは、保障の対象外となります。加入前から患っている病気やケガは、原則保障の対象外なので注意が必要です。

 

いらないと言われる理由②:免責金額が設定される

ペット保険は、プランによって治療費の何割を補填してくれるのかが決まります。さらに、プランによってパーセンテージではなく、「免責金額(※1)」というものが設定されるのも特徴です。

(※1):飼い主さんが負担しなければならない金額。

 

治療費が3万円かかったとして、免責金額が3000円で補償割合が50%のh件だった場合、受け取れる保険金額は(30000円-3000円)×0.5=13500円 となります。

このように、純粋に治療費の半分を受け取ることができると思っていたら痛い目に合ってしまいます。

 

いらないと言われる理由③:治療費を貯金でまかなえるから

 貯金が充分にあるので、飼い犬が病気になったりケガをしたりしても、まとまった高額な治療費を払える人や、その支払いによって生活レベルが極端に低下しない野であれば、ペット保険に加入する必要性はそこまで高くないかもしれません。

 

ただ、注意しておきたいのは、ペットの治療費は非常に高額となる可能性があるということです。治療費を支払えたとしても、他人にケガをさせてしまった場合の賠償金を支払えないというケースもありますので、慎重な判断が必要です。

 

いらないと言われる理由④:継続できない場合もある

ペット保険がいらないと感じる飼い主さんが多い1番の理由はこれでしょう。

まず、大前提として、ペット保険は毎年契約更新をする必要があります。例えば、飼い犬が慢性的な病気にかかったとします。慢性の病気となれば通院は長期的ですし、診察代に薬代、検査代など、1度の通院で2万円ほどかかってしまう可能性もあります。その病気が補償対象のプランであれば、費用は補償されます。

 

しかし、ペット保険の更新の時期が来ると、「その病気を今後対象外にする」「更新不可」などの連絡が来ることがあります。知らずに加入している人も多いので、事前に注意深く確認しておかなければなりません。

 

いらないと言われる理由⑤:保険料が無駄になる

ワンちゃんを飼っている人の中には、これまで1度も動物病院を受診したことがないという飼い主さんもいます。ペット保険に加入して、毎月保険料を支払っていたとしても、亡くなるまで健康であれば、保険料の元が取れないということは充分に考えられます。

犬種やプランによっても差はありますが、ある計算ではトータルで83万円弱も支払うことになるともいわれています。また、歳を重ねるにつれて、保険料が上がっていく仕組みについても注意しなければなりません。

 

高齢になってから病気にかかった時は、ワンちゃんの体力が持たないことを理由に手術を見送るケースも多くなってきます。お薬での治療が中心となるかと思いますが、基本的に動物病院にかかる医療費は10万~20万円程で済むパターンが多くなるでしょう。

 

ペット保険に入るべき人の特徴

ここからは、ペット保険に加入しておいた方が安心な人の特徴を説明していきます。

 

特徴①:高額な医療費の支払いに不安がある人

いざという時に必ず治療費を用意できるという自信があるのであれば、ペット保険に加入する必要性は低いと言えます。逆に、ぜえったいに治療費をねん出できる革新が無ければ、ペット保険に加入しておく必要性が高いでしょう。

 

どれだけ飼い主さんが注意していても、病気になることはもちろんありますし、防ぎようのないケガをしてしまう可能性もあります。

 

特徴②:高度医療などの選択肢を増やしたい人

 ペットの治療技術も、徐々に進化してきています。最近では、かなり高度な医療も選択できるようになりました。以前は薬でしか治療ができなかった病気でも手術による処置ができるようになったケースも多くなりました。手術を受けるとなると、手術代だけでなく入院代も必要となり、費用はかなり高額になります。

 

保険に入っていなければ、金銭の問題で効果が見込める治療を諦めなければならない状況になってしまう可能性もあります。

 

ペットにかかる費用を徹底解説!

ペット保険を選ぶ際には、治療費がおおよそどれくらい必要になるのかを知っておくことが重要です。ここからは、ペットにかかる治療費について詳しく紹介していきます。

1回の治療では平均でいくらかかる?

傷病名 治療費(参考)
腫瘍 90,400円
歯周病 97,300円
骨折 308,700円
膝蓋骨脱臼 254,000円
異物誤飲 77,760円
誤飲による食道梗塞 1,205,050円
肝臓や脾臓の手術 1,369,535円
血管の異常 954,586円

上記のように、最低でも数万円ほど、高額な治療になると100万円以上かかるケースも出てきます。ペット保険は積み立てた金額に関係なく、一定の割合を必ず補償してくれている点で、急な病気やケガには効果的です。

 

ペット保険のメリット

ここまで見ていくと、ペット保険に加入すべきか悩んでしまいますよね。確かに、損することが多い気がしてしまうかもしれませんが、保険料を損得で考えるのは危険です。大切な愛犬のために後悔しない選択をするためにも、ペット保険に入るメリットをお伝えしていきます。

 

メリット①:動物病院に通いやすくなる

動物病院は基本的に飼い主さんの自己負担となるため、金銭面で通院を迷うことがあるかと思います。ペット保険に加入しておけば、自己負担の額をグッと抑えられるので、病気の早期発見・早期治療ができる可能性が高くなります。

 

 メリット②:加入後すぐの高額治療も補償対象になる

ペット保険の加入を悩んでいる人は、保険が掛け捨て制度である点にデメリットを感じているかもしれません。しかし、逆に考えると、積み立てではないお陰で、加入後すぐの治療費も補償してもらえるので、その点ではメリットが大きいです。

 

普段ペットの通院費を家計に加味していなかったり、今すぐに高額な治療費が必要となった時に支払う自信がない人は、ペット保険に加入しておいた方が安心でしょう。

 

まとめ:大切な愛犬のために後悔のない選択を

ペットのために保険に入ることは簡単に判断できることではありません。万が一病気になった際には入っていた方がいいだろうし、逆に最期まで元気でいてくれたら入っておくメリットがないように感じます。

大事なことは、大切な愛犬が亡くなった時、病気が判明した時に後悔しない選択をすることです。「あの時こうしていればよかった…」とならないよう、家族で話し合って決めましょう。