老犬にヨーグルトを与えたら便秘は解消される?効果や注意点も解説!

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いぬどし
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便秘の老犬にヨーグルトを与えてもいいのか悩んでいませんか?

犬にヨーグルトを与えても大丈夫だと知っている飼い主さんでも、

「老犬にヨーグルトを与えても大丈夫なのか」

「ヨーグルトを与えることで本当に便秘は解消されるのか」

などの疑問を持つ人もいるでしょう。

ヨーグルトにはたくさんの良い効果があるので、老犬であっても与えることは問題ありません。しかし、与える上で注意するべきポイントがたくさんあります。

この記事ではまず、ヨーグルトの便秘解消効果と動物病院を受診するべき便秘について紹介。続いて、ヨーグルトを食べることで期待できる効果と与えるときの注意点について解説していきます。この記事を参考にして、便秘がちな老犬が快便になるサポートをしてあげましょう。

 

下痢の場合の対応については、こちらの記事を参照ください↓↓

老犬が下痢の時の対応は?原因と4つの予防法も解説!

老犬の便秘が心配な時は動物病院へ

犬のトイレ

人間と同じように老犬も年をとるにつれて便秘しやすくなります。しかし、便秘の原因は老化によるものだけでなく、病気によるものもあるので注意が必要です。そんな犬の便秘の原因には、具体的に次のようなものがあります。

・運動量の低下

・消化機能の低下

・食事量の低下

・水分摂取量の低下

・筋力の低下

・ストレス

・誤飲

・利尿剤などの薬

・脱水を起こすホルモン疾患や下半身麻痺の症状が見られる椎間板ヘルニアなどの病気

 

ヨーグルトで便秘の解消は期待できる

ヨーグルトに整腸作用があることはよく知られていることでしょう。これは、主にヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによるもので、人間と同じように犬にも効果があります。乳酸菌が悪玉菌の繁殖を抑えることで、腸内環境のバランスを整え、便秘の解消が期待されるのです。

しかし、ヨーグルトを食べなれていない老犬に対して、便秘薬の代わりに利用するのはおすすめしません。なぜなら、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があるからです。老犬だからなるべく薬は飲ませたくないという気持ちも分かりますが、老犬の便秘が心配な時は獣医師に相談するようにしましょう。

 

動物病院を受診するべき便秘

そもそも便秘には、「〇日排便されなかったら便秘」のような定義はなく、その程度は犬によって様々なので、愛犬の変化にいち早く気づくことが大切です。

例えば、普段は毎日排便しているのに2日も便が出なければ違和感がありますが、1日おきにしか排便しない場合は、2日便が出ないというのはたまたまなのかもしれません。つまり、愛犬の便秘を判断するには、いつもの排便リズムと比較する必要があるのです。

それから、便秘とともに以下のような症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診してください。

・元気がない

・食欲がない

・嘔吐がある

・排便しようと何度も力む

・お腹がパンパンに膨れている

 

老犬がヨーグルトを食べることで期待できる8つの効果

ヨーグルトのキャラクター

犬は本来、草食動物の内臓に残る発酵した食べ物を摂取することで健康を維持してきました。このことから、生食や野菜などを取りいれた手作り食を与えている飼い主さんもいるでしょう。

しかし、まだまだドッグフードをメインに食べている犬は多く、腸内環境のバランスが崩れていると考えられます。そんな犬にぴったりなのがヨーグルトなのです。

ここでは、先ほど紹介した便秘解消以外にもたくさんあるヨーグルトの効果について見ていきましょう。

 

効果その1:消化吸収の促進

消化機能や消化酵素の分泌機能が低下しがちな老犬は、ヨーグルトを食べることで、食べ物の消化吸収の促進が期待されます。

なぜなら発酵食品であるヨーグルトには、発酵の過程で酵素が作られ、犬にとっても有効な酵素がたくさん含まれているからです。酵素とは生きていくのに欠かせないもので、食べ物を分解し、消化吸収を助ける働きがあります。

 

効果その2:免疫力アップ

風邪やインフルエンザの予防に効果的な食べ物としても知られているヨーグルトですが、その免疫力アップのカギとなるのは、腸内環境を整えることです。腸にはたくさんの免疫細胞が存在しており、体内に侵入してきた病原菌や毒素などの異物から腸内を守っています。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、免疫細胞を刺激することで全身の免疫力を高めるのです。これは、体調をくずしがちな老犬にとってうれしい効果ですね。

 

効果その3:肌の状態の改善

自身の体験で、「便秘の時は肌の調子も良くない」と感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか?これは、便秘によって腸内の悪玉菌が増えることが原因です。

腸の悪玉菌は毒物を作り出し、その毒物は血液によって肌まで運ばれます。体はその毒物を早く外に出したいのですが、皮膚からは排出できないので皮膚トラブルを引き起こすのです。

よって、悪玉菌の繁殖を抑える乳酸菌は、特に皮膚が乾燥しやすく、ダメージを受けやすい老犬の肌を守る効果も期待されます。

 

効果その4:栄養補給

ヨーグルトは、糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルと栄養バランス満点です。そのため、なかなかご飯を食べてくれない老犬におやつの代わりとしてヨーグルトを与えると手軽に栄養補給ができますよ。

 

効果その5:結石症予防

ヨーグルトには、シュウ酸カルシウム結石を予防する効果が期待されます。シュウ酸カルシウム結石は、過剰摂取などにより吸収しきれなかったシュウ酸とカルシウムが尿の中で石のような塊となるのが原因です。

ヨーグルトに多く含まれるカルシウムは、腸内でシュウ酸と結合すると便として排泄されるため、尿中に排泄されるシュウ酸を減少させる効果があります。また、ヨーグルトに利尿作用があるカリウムが含まれていること、9割近くが水分であることなどもシュウ酸カルシウム結石を予防すると期待されている点です。

しかし、すでに結石症になっている犬は、ヨーグルトを与える前に獣医師に相談するようにしてください。

 

効果その6:口臭予防

ヨーグルトの乳酸菌の中には、口内の細菌を殺菌し、口臭を予防する効果があることが分かっています。特に、老犬は水を飲む量や唾液の分泌量が減ることで口内に細菌が繁殖しやすい状態です。そのため、ヨーグルトで歯磨きをする方法も紹介されています。しかし、ヨーグルトは酸性の食品であり、歯は酸性に弱いので、長期的に続けるのはおすすめしません。

とはいえ、歯磨き嫌いの犬に慣れてもらう1つの手段としては利用できるでしょう。

 

効果その7:食欲アップ

ヨーグルトの香りを思い出してみて下さい。乳酸菌が生み出しているヨーグルト特有の少し酸味のある甘い香り。これには、犬の食欲をアップさせる効果があるのです。特に食欲が落ちている老犬では、普段のフードにヨーグルトをトッピングすることで食いつきが良くなるかもしれません。

さらに、水を飲む量が減った愛犬にはヨーグルト水がおすすめです。作り方は、水にヨーグルトを少量混ぜるだけ。ヨーグルトの香りにつられて、水を飲むようになる場合もあります。ここで注意なのは、ヨーグルト水を長時間放置しないこと。飲み終わったらすぐにお皿をさげるようにしましょう。

 

効果その8:老化予防

家庭犬(平均年齢10.5±3.2歳)20頭を対象に、1日40gを2回、6週間与えた研究において、エイジングレベル(犬の外観や体臭、生活習慣の様子)が改善する可能性が示されました。

人間だけでなく犬の体にとっても良い効果がたくさんあるヨーグルトを食べることで、老化が予防されるのは納得がいきますよね。

 

参照:Lactococcus lactis H61の投与によるイヌのエイジングレベルの改善の可能性

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/19/1/19_1/_pdf

 

ヨーグルトを与えるときに注意するべきポイント

ヨーグルトのイラスト

上記ではヨーグルトの素晴らしい効果を解説しましたが、犬の体に合わない場合もあるので注意が必要です。

そこで、この章では愛犬にヨーグルトを与えても大丈夫なのか、大丈夫な場合は何に気をつければ良いのかについて学習していきましょう。ヨーグルトを与えるときに注意するべきポイントは以下の8つです。

・乳糖不耐症

・アレルギー

・キシリトール

・薬との飲み合わせ

・療法食を食べている

・カロリー

・温度

・量

 

ポイント1:乳糖不耐症

人間でも、牛乳を飲むとお腹を壊す人がいますよね?これは、乳糖不耐症と言って乳糖を分解する酵素が少ないために、分解できず消化不良を起こすことが原因です。離乳後のほとんどの犬は乳糖不耐症であるとも言われており、牛乳は犬に与えてはいけない食品として扱われることがしばしばあります。

しかし、牛乳から作られるヨーグルトを食べても平気な犬がいるのも確かです。その理由は、少量であれば症状が出ないことや乳酸菌が発酵の段階で乳糖の一部を分解するから。

愛犬が乳糖不耐症か分かっていない場合はごく少量から与えて、半日から1日の間に嘔吐や下痢などの症状が出ないか注意深く観察するようにしましょう。

 

ポイント2:アレルギー

乳糖不耐症でない場合でもアレルギーになる可能性があります。これは、ヨーグルトに含まれるカゼインなどのタンパク質に、犬の免疫機能が過剰に反応することが原因です。アレルギーの症状としては次のようなものがあります。

・皮膚のかゆみ・かぶれ・発疹

・下痢

・嘔吐

・発熱

 

初めて与える場合はもちろん、体調の変化などから突然アレルギー症状が現れることもあるので、注意して愛犬を観察しましょう。アナフィラキシーショックのような重度の症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。

 

ポイント3:キシリトール

人工甘味料であるキシリトールは、犬にとって危険な成分です。犬がキシリトールを摂取すると血糖値を制御するインスリンが放出されて低血糖や、肝障害を引き起こすことがあります。

愛犬にヨーグルトを与える場合は、ヨーグルトの原材料を確認してみてください。

 

ポイント4:薬との飲み合わせ

犬が甲状腺機能低下症にかかった場合に処方される甲状腺ホルモンの薬は、ヨーグルトや牛乳と一緒に飲むと、吸収が抑制されて効果が出にくい可能性があります。愛犬が日常的に薬を服用している場合は、ヨーグルトをあげても問題ないか獣医師に相談すると安心です。

 

ポイント5:療法食を食べている

ヨーグルトには、脂質とタンパク質が豊富に含まれています。そのため、以下に示す犬にヨーグルトを与えるのは控えた方が良いでしょう。

・脂肪を分解する胆のうや膵臓の機能が衰えている犬

・たん泥症などで低脂肪食を食べている犬

・腎臓病などでタンパク質の摂取を制限している犬

 

ポイント6:カロリー

犬に与えるヨーグルトでおすすめなのは、無糖・低脂肪のものです。なぜなら、ヨーグルトに含まれる糖質や脂肪は犬の消化に負担をかけ、高カロリーなヨーグルトを摂取すると肥満になる可能性があるから。

すでに肥満の犬はもちろん、痩せている犬も与え過ぎには注意しましょう。

 

ポイント7:温度

一般的にヨーグルトは冷蔵庫で保存されていると思いますが、そのヨーグルトを冷たいままで愛犬に与えることはおすすめしません。

私たちも冷たいものを食べると体が冷えますよね?特に寒い時期は、愛犬のお腹を冷やさないためにも常温にしたヨーグルトを与えるようにしましょう。レンジで少し温めるのもおすすめです。しかしその場合は、熱くなりすぎていないか確認してから与えるようにしてください。

 

ポイント8:量

愛犬に与える量の正解は決まっていません。しかし、初めて与える場合はもちろん、毎日与えている場合でも少量が好ましいです。

そこで、ここでは1つの目安として以下に例を示します。

・小型犬:ティースプーン0.5~1杯程度

・中型犬:ティースプーン1~2杯程度

・大型犬:ティースプーン2~3杯程度

 

愛犬の様子や便の状態、体重などを観察しながら、与える量を決めていってください。

 

腸内環境の改善に特化したドッグフード

ヨーグルトは腸内を整える食べ物として代表的ですが、犬の腸内を整えることに特化したドッグフードもあります。以下では、おすすめのドッグフードを紹介します。

 

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まとめ:老犬にとって嬉しい効果があるヨーグルトを有効的に利用しよう!

シニアになるにつれて、運動量や筋力の低下などが見られる老犬は、便秘になりやすくなります。そんな老犬の便秘予防としてヨーグルトは適役と言えるでしょう。しかし、突然便秘になった老犬に対して、何の知識もなく便秘薬のようにヨーグルトを与えてしまうと、もっと愛犬を苦しめてしまう場合があります。「たかが便秘」と思わずに心配な場合は動物病院を受診するようにしてください。

 

とはいえ、ヨーグルトには老犬にとってたくさんの良い効果があることも分かったかと思います。注意するべきポイントをしっかり押さえつつ、老犬の健康のためにヨーグルトを有効的に利用しましょう。また、乳酸菌を摂らせたいけれどもヨーグルト与えるのが不安な場合は、サプリメントや乳酸菌入りのおやつを与えてみるのも良いかもしれません。