外飼いしている老犬の寒さ対策は?寒がっているサインとは?

いぬどし
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「そろそろ冬がやってくるけど、このまま外で飼っていていいの?」

「歳を重ねるにつれて寒さに弱くなっている気がする…」

 

気温が下がってくると心配になるのが、外飼いしている飼い犬のこと。幼少期は寒さにも丈夫だったのに、歳を重ねるにつれて寒さに弱くなっている気がして気になってしまいますよね。今回は、老犬が冬を外で過ごす時の防寒対策についてお話ししていきます。

 

寒さで弱っているサイン

 

愛犬が寒さを苦にしているかどうかは、ごくごく当たり前の「食欲がない」「元気がない」以外には、次のようなことに注意してみましょう。

・震えている

・体を丸めて動かない

・散歩に行きたがらない

・あまり水を飲まない

 

寒さで弱っているサイン1:震えている

最もわかりやすいサインです。しかし、体調が悪かったり、ストレスや恐怖を感じている、排便を我慢している場合もあります。これらの可能性もあることを念頭に置きながら見てあげましょう。

 

寒さで弱っているサイン2:体を丸めて動かない

体の表面積を減らして、体温を失わないために体を丸めることがあります。

 

寒さで弱っているサイン3:散歩に行きたがらない

まず考えられるのは、気温の低さを不快に感じているということでしょう。しかし、「路面の氷のせいで肉球にケガをしてしまった」、「融雪剤が不快。あるいは融雪剤のために炎症を起こしている」という可能性もあります。さらには、寒さ以外の理由で体調が悪いのかもしれません。家の中での様子と比較するなどして、しっかりと原因を見つけるようにしましょう。

 

寒さで弱っているサイン4:あまり水を飲まない

体が冷えるのを避けるために、あまり水分を取らないようになることもあります。これでは尿の量が減って、濃度も濃くなり、泌尿器系のトラブルを起こしかねません。

 

また、容体が悪化すると低体温症になることもあります。以下のような症状にも注意しましょう。

・ぐったりしている

・体が冷たいと感じる

・元気がなく呼吸も浅い

・食欲もなくなる

 

老犬が屋外で過ごしている場合、厳しい寒さや雨は体力を大きく低下させてしまいます。できることなら、玄関でも良いので室内で過ごさせる工夫が必要です。ずっと屋外で過ごしていた犬の場合は、少しずつ家の中に慣れさせる練習もしておきましょう。 

 

寒さによる犬のトラブル

老犬のイラスト

寒さによるトラブルといえば人間の場合はまず風邪でしょう。しかし、自分では衣服や暖房器具による調整ができない犬の場合、低体温症、しもやけ・凍傷、関節炎、気管支炎など、考えなければいけないトラブルの種類は非常に多くなります。

 

また、散歩を嫌がったり、家や犬小屋の中にいるときでもじっとしていたりするようでは、運動量も減ってしまいます。これでは、食欲はなくなり、筋肉量は落ち、免疫力も下がるなど健康全般にマイナスです。

 

どんな犬が寒さに弱い?

幼犬や老犬、健康にトラブルを抱えている犬が寒さに弱いのは、いうまでもありません。また、その犬が育った環境も影響します。当然のことながら、暖かいところで育てば寒さに弱くなり、その逆もあります。

犬種による違いは小さくありません。犬の被毛には種類があり、それによって寒さに強いか弱いかが分かれます。

 

犬の被毛には、皮膚を保護する硬い毛質のオーバーコート(上毛)と、体温を調節するふわふわとしているアンダーコート(下毛)の2種類があります。オーバーコートとアンダーコートの両方を持つ犬を「ダブルコート」、オーバーコートのみを「シングルコート」といいます。

 

ダブルコートの犬は、寒くなるとアンダーコートの毛が増え、まるでダウンジャケットのような役割を果たしてくれますが、犬種によって毛量も異なってきます。基本的に寒い地域原産の犬種であれば、寒さに適応できるようにアンダーコートがしっかりしていますが、暑い地域原産の犬種では、アンダーコートが極端に少なく寒さを感じやすい場合もあります。 一方、シングルコートの犬は、保温してくれるアンダーコートが無いので、寒さに弱い傾向があります。

 

■シングルコートの犬種(例)

トイ・プードル、マルチーズ、ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、パピヨン、ミニチュア・ピンシャー ほか

 

■ダブルコートの犬種(例)

柴犬、コーギー、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、チワワ、フレンチブルドッグ、シェットランドシープドッグ ほか

 

老犬の寒さ対策

外で飼っている愛犬の寒がっているサインが見えたら、防寒対策を徹底してあげましょう。飼い犬が快適に過ごせるよう、下記の対策法を試してみるといいでしょう。

・断熱シートや段ボールを使用する

・毛布やフリースの服などをいれておく

・湯たんぽを入れる

・出入り口に風除け対策

・服を着せる

・餌を増やす

 

寒さ対策1:断熱シートやダンボールを使用する

こやに断熱シートを巻き付けてあげたり、中に段ボールを敷き詰めてあげるといいでしょう。大事なポイントは、風が通らないようにしてあげる事です。さらに、犬小屋の周りの壁を厚くすることによって断熱効果がさらに高まります。地面からの冷気も遮断するためにもダンボールや発泡スチロールを敷いてあげると、かなり効果的です。

 

寒さ対策2:出入口に風よけ対策

いくら周りを囲ってあげても、出入口から冷たい風がスースー入ってくると結局寒さを感じることになります。出入口に、のれんのような布に厚めのビニールをたらす事によって風が入り込むのを防ぐことが出来ます。飼い犬が出入りできるように切り込みを入れたり、景色を見たいワンちゃんには透明の素材を使うなどして工夫してあげましょう。

 

寒さ対策3:毛布やフリースの服など入れておく

暖かめの布を入れておくだけでも布の上に寝たり潜り込んで調節するのでだいぶ違います。着なくなったフリースの服でも十分です。ピッタリ下に敷き詰めてしまうよりは、なんとなくフワッと置いておいた方が犬にとっては使い勝手が良いでしょう。

 

寒さ対策4:犬用のコタツ

最近ではペット用のコタツも出てきました。暖かいだけでなく、布団で囲われているので、隠れ家のような安心感が得られ、スイッチが入っていなくても好んで入る犬も多いようです。 新鮮な空気が吸えるようにコタツ布団が一部めくれるようになっていたり、ヒーターを取り外してベッドの下やサークルに取り付けられるものもあります。

 

ただ、ペット用のコタツは対象が猫や小型犬の場合が多いです。中型犬や大型犬はコタツの使用は難しいので、ほかのアイテムを利用しましょう。

 

寒さ対策5:ペット用のヒーター

ペット用ヒーターは、サークルやベッドの下など愛犬のお気に入りの場所で使用することができます。また、1箇所にヒーターを用意しておくことで、犬が自ら涼しい場所と暖かい場所を選んでくつろぐことができるのもポイントです。

 

寒さ対策6:湯たんぽを入れる

ペット用のコタツやヒーターを紹介しましたが、外だとコンセントがさせない場合が多いので、その場合は湯たんぽを入れておくと良いでしょう。犬小屋の断熱対策と合わせて使えば、湯たんぽの暖かさが逃げにくく効果的です。

 

ペット用や人用のでも良いですが、布が取れないように工夫することと、犬が暑かった時にクールダウンするスペースを確保しておくことも忘れないで下さい。手作りする場合は、ペットボトルに60度くらいのお湯を入れて、直接肌に当たらないようタオルでしっかりくるんであげましょう。

 

寒さ対策7:服を着せる

年齢を重ねていくと、新陳代謝が衰えて毛が生えてこなくなることもあります。そのような場合には、服を着せてあげましょう。中には服を嫌がるワンちゃんも居るので対策が必要ですが、暖かいのが分かると気持ちも変わるワンちゃんも居ます。

 

寒さ対策8:餌を増やす

犬は皮下脂肪を使って寒さ対策をするので、食欲があるなら夏場よりも少し多めに餌をあげましょう。また、手作りメニューなら、少しだけ温かい状態で出してあげると体の中から温まるのでおすすめです。

 

温めすぎない工夫

電気毛布やこたつなどは必要以上に温まってしまい、肌を乾燥させたり脱水を起こしたり、体への負担が大きいこともあるため、過保護にする必要はありません。湯たんぽをタオルで包んだり、ペットボトルにお湯をいれて置くなど、ほんのり暖かさを感じる温度が適度といえるでしょう。フリース素材の毛布やマットを敷いてあげると、暖かさを持続させることができます。しかし、温めたいからといって、直射日光の下に、自由に動けない老犬を寝かせてはいけません。 

 

防寒対策をする際に気をつけること

服を着た犬のイラスト

防寒対策を過剰にし過ぎてしまうと、逆に暑過ぎて不快に思う飼い犬も出て来るかもしれません。以下のことを注意しながら、しっかり愛犬の様子を見て防寒対策を行いましょう。

・体調の変化に気をつける

・逃げ場を作る

・火事のリスクに気をつける

 

気をつけるポイント1:体調の変化

コタツやヒーターをずっと使用していると、気がつかないうちに暖まりすぎて頭がボーとしてしまったり、脱水症状になってしまうこともあります。 水はいつでも飲めるようにすることと、適度な換気をすること、温度だけでなく湿度も気にするようにしましょう。

 

また、コタツやヒーター、湯たんぽなどは気づかないうちに犬が低温やけどをしてしまうこともあります。犬の様子はこまめに確認し、眠ってしまっている場合には暖房器具のスイッチをオフにしたり、離すようにしましょう。

 

気をつけるポイント2:逃げ場を作る

人間は暑くなったら服を脱いだり、部屋の温度を調整して体温調節をすることができますが、犬は人間のように体温調節はできません。 人間が「少し暑いな」と思うときには、犬は暑過ぎると感じている場合もあります。犬が自分で快適な場所を選べるように、あえて涼しい場所も用意して自由に移動できるようにしてあげましょう。

 

気をつけるポイント3:火事のリスクに気をつける

お留守番や就寝時など、人が見ていられない状況では何が起こるかわかりません。犬がコードをかじってしまったり、粗相をしてしまったり……。突然の地震などで発火や引火のおそれもあります。 使用する暖房器具が何であれ、そういったリスクを考えて十分注意して使用するようにしてください。

 

お留守番や就寝時には、コタツやヒーター、湯たんぽなどを使用するのではなく、温かい毛布やふかふかの寝床を用意してあげるといいでしょう

 

老犬はやっぱり冬は室内に入れるべき?

今まで外で飼っていたけど、冬になって寒さが前より応えているみたいに思えると

「そろそろ室内に入れてあげた方が良いのかな?」と心配になってくると思います。今後のことも考えると家に入れる時があってもいいかもと思われている飼い主さんのために、家の中に入れるタイミングや見極め方を説明していきます。

 

雨の日や寒い夜に入れてあげる

雨が降って湿度も上がると、冬の夜は気温で感じる以上の寒さがあります。そのタイミングを見計らって、玄関先でも構わないので家の中に入る練習を始めましょう。

 

寒そうに丸まって震えていたり、水分をあまり摂らない時は入れる目安

今までは冬でも元気そうだったのになんだか元気が無さそうとか、犬小屋から丸まって出てこようとしない、または水分をあまり摂っていないなどの様子が見られたら家の中に入れるタイミングだと思ってください。体調を崩している可能性もあるので様子を見て必要なら受診しましょう。

 

老犬だと、今後病気になったり介護が必要となってくる心配もあります。それだけでも犬にとってみれば大変なことですが、そんなタイミングでいきなり家の中に連れてこられてはさらにストレスが溜まってしまう可能性もあるので、その前に慣らす目的で冬季の夜だけ家の中という習慣にすることをお勧めします。

 

まとめ:飼い犬の様子をよく観察しながら、将来のためにも冬の間だけでも室内に慣れる練習をしておきましょう。

犬によっては、長く住み慣れた場所以外はストレスが溜まってしまう場合もあります。ですが、今後の病気や介護の理由で家に入れる可能性もあるので雨の日や冬場の夜などの時に家に入れて慣らし、外以外でも安心できる場所を確保してあげましょう。