老犬が食べていい野菜は?5つの注意点や手作り食のメリットも解説!

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キャベツやトマトなどの野菜を食べている犬をテレビでよく見かけるけれど、犬の体に問題はないのか気になっていませんか?

「うちの子も野菜を欲しがるのだけれど与えてもいいのだろうか?」

「老犬の健康のため、食べさせるものにこだわりたいとは思っているけれど、どうしたらいいか分からない」

と悩んでいる飼い主さんも多いことでしょう。

しかし、老犬が食べていい野菜についての正しい知識を身につければ悩む必要はありません。

この記事では、以下のことについて解説します。

 

・犬が食べていい野菜、ダメな野菜

・特に老犬は注意するべき野菜

・老犬だからこそとるべき野菜

・老犬に野菜を与えるときの5つの注意点  

・老犬に野菜を使った手作り食をすすめる3つの理由

 

これらを参考にして、老犬を食事の面からもサポートしていきましょう。

 

老犬はほとんどの野菜を食べてもいい  

犬は、私たちが食べているほとんどの野菜を食べられます。犬はもともと肉食でしたが、私たち人間と生活するようになって、肉以外のものも口にするようになりました。

 

野菜は、肉だけでは摂取できない栄養素を補給できるものとして、犬の食事にかかせないものの1つです。その証拠に、野菜は多くのドッグフードで使われています。気になった方は、フードのパッケージの原材料欄を見てみてください。

とはいえ、中毒を引き起こすタマネギのように、犬が食べてはいけない野菜もあります。食べられる野菜より食べてはいけない野菜の方が少ないので、これを期に覚えてしまいましょう。

 

犬にとって危険な野菜

犬にとって危険な野菜とされているものの多くは、中毒を引き起こす野菜です。犬の中毒を引き起こす野菜は、次のようなものがあります。

・タマネギ

・ネギ

・ニラ

・ニンニク

・わさび

・唐辛子

・アボカド

・未熟なトマト

・緑色のジャガイモ

 

中毒症状を引き起こす量は、犬によって異なります。そのため、上記の野菜を食べたからといって、必ずしも中毒を引き起こすとは限りません。

たとえば『少量であればニンニクは虫よけの効果がある』というように、ニンニクを食べてもいい野菜として紹介している場合があります。逆に、タケノコやゴーヤ、ゴボウを食べてはいけない野菜として分類している情報もあるのです。

 

「それじゃあ、どの情報を信じればいいの?」と疑問に思った飼い主さん。結論からいうと、危険な野菜として紹介されている野菜は、愛犬に与えないのがベストです。

 

【ケース別】特に老犬が注意するべき野菜

人間と同じように、年をとると犬も関節トラブルをかかえやすくなるもの。そんな関節に痛みをかかえている老犬に注意してほしい野菜は、以下のナス科の野菜です。

・ナス

・ジャガイモ

・トマト

 

ナス科の野菜に含まれるソラニンという成分が、関節痛を悪化させます。老犬に痛みを感じさせないためにも、これらの野菜は控えましょう。

 

また、老犬がなりやすい病気の1つに甲状腺機能低下症があります。そんな甲状腺疾患を持つ老犬に注意してほしい野菜は、以下のアブラナ科の野菜です。

・キャベツ

・ブロッコリー

・ハクサイ

 

アブラナ科の野菜に含まれるゴイトロゲンという成分が、甲状腺ホルモンの分泌を阻害するという報告があります。甲状腺ホルモンの分泌を低下させないためにも、甲状腺機能低下症の老犬には与えてはいけません。

 

【3つの効果別】老犬だからこそ食べさせたいおすすめの野菜

上記で解説した通り、犬に与えてはいけない野菜はあります。その一方で、栄養豊富だからこそ、体の調子を維持するのが難しくなる老犬に食べさせたい野菜もあるのです。

この章では、老犬だからこそ食べさせたいおすすめの野菜について3つの効果別に解説していきます。

 

体を温める野菜

シニア犬の手先や足先を触ったとき、冷え性の人の手のように冷たさを感じたことはありませんか?

年をとると、筋力の低下や自律神経の乱れなどが原因で体が冷えやすくなります。体が冷える=体温が低下すると免疫力も落ちてしまうので、特に老犬は要注意。

 

そんな体が冷えやすい老犬におすすめなのは、次の野菜です。

・ショウガ

・大葉

・パセリ

 

なかでも、パセリは栄養価が高く、プランターで比較的簡単に栽培できるのでイチオシです。ほかにも、カボチャやニンジンなどの冬が旬の野菜も体を温める効果が期待できます。

   

おなかの調子を整える野菜

シニアになると、運動量の低下や水を飲む量が少なくなることで便秘になりやすくなります。また、消化・吸収機能が衰えることで下痢になることもあるでしょう。

そんなお腹の調子を崩しがちな老犬におすすめなのは、次の野菜です。

・オクラ

・サツマイモ

・ヤマイモ

 

オクラやヤマイモに含まれるネバネバの成分はムチンと言われ、腸の粘膜を保護する役割があります。さらに、ムチンには保水力を高める効果もあるため、体内の水分が少なくなりやすい老犬には定期的に与えたい野菜です。

  

病気の予防やケアのための野菜

老犬の健康のためにも、病気を予防したいと考えている飼い主さんも多いことでしょう。老犬がなりやすい病気はさまざまで、病気によって予防やケアの効果が期待される野菜も異なります。

病気ごとに与えたい野菜は、以下の通りです。

・腎不全…抗酸化作用のあるカブやピーマン

・関節疾患…コラーゲンの生成に必須のビタミンCが豊富なカリフラワーやケール

・ガン…フィトケミカルが豊富なパプリカや黒豆

 

なかでも、抗酸化作用(活性酸素のダメージから細胞を守る働き)のある野菜を食べることは、腎不全だけでなくあらゆる病気の予防やケアにつながります。ダイコンやアスパラガスなど抗酸化作用のある野菜で、体の機能低下を防ぎましょう。

 

老犬に野菜を与えるときの5つの注意点

ここまでを読んだ飼い主さんの中には「早速、愛犬の体にいい野菜をあげたい」と思った人もいるかもしれません。しかし、いくら食べてもいい野菜だからといっても、与え方によっては老犬に負担をかけてしまいます。

そこでこの章では、老犬に野菜を与えるときの5つの注意点について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1. 持病がある老犬は事前に獣医に確認する   

上記で説明した通り、老犬の病気によっては与えてはいけない野菜や与える頻度に注意するべき野菜があります。不安な場合は、野菜を与える前に獣医師に相談するとよいでしょう。

 

しかし、なかには犬の食に関する知識が少ない獣医師もいるかもしれません。そのため、ある程度自分で調べた上で獣医師に相談すると安心です。

 

2. 最初は少量から与える

最初は、少量から与えるようにしてください。肉食に近い雑食である犬にとって、食物繊維が豊富な野菜は消化によい食材とは言えません。

 

慣れてくれば、ある程度の量を食べても特に問題ないのですが、最初は嘔吐や下痢を引き起こす可能性もあります。野菜をおいしそうにポリポリ食べている姿を見れば、たくさんあげてしまいたくなりますが、1〜3口程度で止めましょう。

 

3. 消化しやすいように小さくする

特に飲みこむ力が弱くなった老犬に与えるときは、野菜を小さくしておくことも大切です。これは消化を助けるだけでなく、丸呑みしたときにのどに詰まらないようにする点でも有効です。

 

大きさの目安は、ドッグフード1粒程度。しかし、食べるのに介助が必要な老犬の場合は、フードプロセッサーでドロドロになるくらいまで小さくするとよいでしょう。

 

4. 野菜によって調理法を変える

基本の調理法は、細かくきざんだ野菜を柔らかくなるまでゆでる方法です。しかし、調理法を工夫すると、より野菜の消化・吸収がよくなったり、病気のリスクを低下させたりすることができます。

 

消化・吸収をよくするという点では、ダイコンやレンコンなどの根菜類をすりおろす方法があります。すりおろした場合は、火の通りが早くなるので加熱時間が減り、熱に弱い栄養素が損なわれるのを防ぐことができるでしょう。

 

また、ほうれん草や小松菜に多く含まれるシュウ酸は、シュウ酸カルシウム結石の引き金になると言われています。しかし、水溶性のシュウ酸は、ゆでることで取り除くことが可能です。

老犬に与える場合は、ほかの野菜とは別に、1度下ゆでしたものをよくしぼってから与えるとよいでしょう。

 

5. 無理に食べさせない  

「愛犬の健康のために野菜を食べさせたい」と飼い主さんが強く思っても、野菜を食べたがらない犬もいます。そんなときは、絶対に無理に食べさせてはいけません。

 

ドッグフードを食べているのであれば、最低限必要な栄養素は摂取できているので、栄養不足になる心配はありません。そのため、むやみに楽しい時間を奪う必要はないでしょう。

とはいえ「手作り食に変えたいから、野菜を食べられるようになってほしい」という場合は、市販のおやつの原料としてもよく使われているカボチャやサツマイモから試すことをおすすめします。

それでも嫌がった場合は、期間をあけて再度チャレンジしてみてください。

 

老犬に野菜を使った手作り食をすすめる3つの理由

老犬の食事として、シニア用のドッグフードを与えている飼い主さんのなかには「愛犬に合うフードがなかなか見つからない」「愛犬の食欲低下が心配」といった悩みを抱えている人も多いことでしょう。そんな飼い主さんの悩みを解決してくれるのが、野菜を使った手作り食です。

この章では、食事の悩みが多くなる老犬だからこそ、手作り食をおすすめする3つの理由について解説していきます。

 

1.   老犬の体調や状態に合うように調整できる

1つ目の理由は、変化しやすい老犬の体調や状態に合うように日ごとに調整できるからです。

老犬は、環境の変化や体の衰えなどからストレスを感じやすく、病気になる場合もあります。そんなとき、手作り食であれば、愛犬の不調や病気の改善が期待される野菜を選んで与えることができるというのがメリットです。

 

また、老犬はのどの渇きに鈍感になったり、寝ている時間が増えたりすることで水を飲む量が少なくなることから、脱水にも注意する必要があります。そんな老犬にも野菜を使った手作り食が有効です。

野菜にはもともと水分が含まれているので、普段水を飲まない老犬であっても、おいしく水分を摂取することができます。さらに、野菜のゆで汁も一緒に与えることで、より水分を補給させることができるでしょう。

 

2.  安全で新鮮な食事を提供できる

2つ目の理由は、安全で新鮮な食事を提供できるから。

最近は、ドッグフードに対する飼い主さんの意識も上がったことから“ヒューマングレード”や“無添加”といったフードが増えてきましたよね?たしかに、無添加のフードであれば添加物がたくさん入ったフードよりは安全でしょう。

 

しかし、外国で製造されている場合は、それぞれの原材料について詳しい説明が無い場合もあります。また、メーカーで製造してから家に着くまでには、どうしても時間がかかるので、新鮮(できたて)とは言い難いでしょう。

「健康が気になる老犬には、できるだけ安全で新鮮なものを食べてもらいたい」

そんな飼い主さんには、やはり手作り食がおすすめです。産地が分かる新鮮な野菜を使えば、飼い主さんも安心して愛犬に与えることができるでしょう。

 

3. 好みの変化に対応しやすく食欲アップも期待できる

3つ目の理由は、好みの変化に対応しやすく食欲アップも期待できるからです。年をとると、視覚や嗅覚の衰えから、今まで食べていたフードを食べなくなることもあるでしょう。

そんなときは、野菜を使った手作り食を与えてみてください。ドッグフードとは違う臭い、違う触感によって食欲が増す場合があります。

 

食欲が低下した老犬の飼い主さんのなかには、数種類のドッグフードをローテーションで与えている人もいるでしょう。しかし、この方法では、封を開けた状態が長くなるために衛生面の不安を感じている人も多いのではないでしょうか?だからといって、少量のフードにすれば費用も手間もかかります。

その点手作り食であれば、野菜を変えるだけでいいから手軽にできるし、食欲アップも期待できるからおすすめです。

 

まとめ:老犬が食べていい野菜を毎日の食事に取り入れよう

この記事では、老犬が食べていい野菜・ダメな野菜を紹介したうえで、与えるときの注意点や野菜を使った手作り食をすすめる理由について解説しました。

 

最後にもう1度、この記事のポイントをまとめておきます。

・老犬はほとんどの野菜を食べてもいいけれど、タマネギなどの中毒を起こす野菜はNG

・特に老犬が注意するべき野菜はナス科とアブラナ科の野菜

・老犬だからこそとるべき野菜はパセリ・ヤマイモ・ケールなど

・老犬に野菜を与えるときは胃腸に負担をかけないように工夫するべき 

・老犬に手作り食をすすめる理由は、状態が変化しやすい老犬に合わせやすいから

 

老犬に野菜を与えるときは気をつけることもありますが、栄養豊富な野菜は老犬の健康維持に役立ちます。愛犬が嫌がらなければ、いつものドッグフードにトッピングすることから始めてみてはいかがでしょうか?